【書評・要約】「世界のお金持ちが実践するお金の増やし方」の完全まとめと実践/高橋ダン


悩める者

お金がなくて将来が不安


悩める者

お金から解放されて自由になりたい


悩める者

投資を始めたけど、何を買ったらよいか分からない


上記のように「お金に不安を抱えて投資を始めた人」に向けて書いています。

特に投資初心者の方はいろいろな情報に惑わされて、結局どんな銘柄を買ったらよいか悩まれているのではないでしょうか。


悩める者

Youtubeで見た動画では米国株か最強って言ってた。
でも他の情報では分散が大事とも言ってた。結局何が正しいのか分からない。


そんな状況を打破する方法があります!

それは世界の金融の中心、ウォール街で投資を行ってきたプロの意見を聞くことです。

本記事を読めば「お金と投資の悩み」はすぐに解決できます。

この本は、ウォール街で投資銀行に勤め、26歳の若さでヘッジファンドを設立した経験をもつ高橋ダンさんが書いた投資の本です。

高橋ダンさんは以下のような投資経験をお持ちです。

  • 10歳まで日本で過ごし、アメリカに移住。
  • 12歳の若さで投資をスタート
  • コーネル大学時代にウォール街でインターンを経験、同大学を優秀な成績で卒業
  • 26歳でヘッジファンドを設立
  • シンガポールに移住し不動産投資を実践
  • 2020年にYoutube配信スタート、現在登録者50万人を突破(2021年8月時点)
  • 昨年ウォーレン・バフェットの逆をいく投資を実践し、見事的中させ話題に


このように輝かしい経歴をお持ちで投資に関してはプロ中のプロです。12歳で投資スタートは尋常ではありませんね。

長い間厳しい投資の世界で生き残ってきた方なので、アドバイス一つ一つが金言に値します。

特にウォーレン・バフェットの逆戦略を的中させたという事実は、長年培った投資哲学があるからこそ実現できた業だと思います。

本書はそんな高橋ダンさんの投資術が惜しみなく記載された、最強の投資指南書になります。

あなたも「世界のお金持ちが実践するお金の増やし方」を読めば、お金に対する不安がなくなり、何に投資したらよいかが分かるようになります。


この記事を読んで分かること

・お金に対する漠然とした不安・悩みがなくなる

・資産をどのように配分したらよいかが分かる

・具体的な投資商品とその特徴を知ることが出来る


ゆうすけ

本記事では私が本書を読んで参考になった投資術と、それを実践してみた投資結果をお伝えします!



お金を増やすための投資基本ルール

売買は少しずつ行う

新しく銘柄を買ったり売ったりするときは、一度に大きく売買してはいけません。

感情とは切り離して、複数回に分けて投資をするようにしましょう。


ゆうすけ

割安な銘柄があると、つい一気に買いたくなっちゃうんですよね。


例えば10万円投資したい案件があったら、まず3万円だけ買う。その後に下がったらまた3万円かう。さらに下がったら残りの4万円を買う。このように少しずつ買っていくことが重要です。

なぜなら、投資の世界では想定外の出来事により暴騰、暴落があるからです。

もし最初に10万円全額を投資して、その後暴落があったら大損害を被るだけでなく、安くなったところを買うチャンスも逃してしまうことになります。

世界のお金持ちは投資で「いかに儲けるか」よりも「いかに失敗を減らせるか」を考えているそうです。


ポートフォリオを長期投資と短期投資で分ける

投資資金のポートフォリオ(金融商品の組み合わせ)を考えます。

まず資金を長期と短期で分けます。長期投資に7~9割、残りの1~3割を短期投資に回します。
短期の目安は数日から数か月、長期はそれ以上保有することを指します。

長期投資と短期投資のそれぞれの目的は下記の通りです。

長期投資:利回りは高くなくても長期間継続することで複利の効果を最大化する。
     月1万円の積立でも30年継続し、年間利回りが6%なら1000万円」になる。

短期投資:相場の波に乗り、何度もトレードをすることでチャンスを増やす。
     相場全体が下落しているときも短期投資でお金を増やし資産の減りをカバーする。



長期で危機に強いポートフォリオを作る

長期投資では4~6割を「株式」「社債」「不動産」に回します。経済が成長しているときはこの部分の資産が成長していきます。

1~3割は「国債」や「現金」などの安全資産にします。経済が停滞しているときはこの部分が威力を発揮します。

残りの2~4割は「コモディティ」に投資します。コモディティは商品のことを指し、金・銀・プラチナ・農業商品・ビットコインなどが該当します。この部分は経済の成長、停滞に関わらず上昇したり、下落したりします。

高橋ダンさんは全体を通して分散を心掛けるように言っています。
地域分散はもちろんのこと、通貨に対しても円建てだけではなくドル建てなど様々な通貨建てで銘柄を購入することをおすすめしています。一国の通貨に依存していて、その国の通貨が暴落したら大損してしまいますからね。

これもお金持ちが心掛けている「いかに失敗を減らせるか」という点を意識しているのだと思います。

わたしもこれにならってポートフォリオを検討しているところです。
具体的な分配と確認できた効果は後ほど紹介します。

おすすめETF(上場投資信託)

株式

株式に投資するときは先進国、途上国、日本、香港、ユーロのETFを組み合わせることを意識します。
具体的な銘柄を上げると以下のようになります。

コード名称投資対象通貨
VEAバンガード FTSEディベロップド・マーケッツETF先進国株式米ドル建て
SPYSPDR S&P500 ETF米国株式米ドル建て
VWOバンガード FTSEエマージング・マーケッツETF途上国株式米ドル建て
1306TOPIX連動型上場投資信託日本株円建て
2800トラッカー・ファンド・オブ香港ETF香港株香港ドル建て
SX5Sインベスコ・ユーロ・ストックス50 UCITS ETFユーロ株ユーロ建て


社債

社債は米ドル建てのハイイールド債である下記債権がおすすめになります。
ハイイールドとは、債券から得られる金利が高いことを示します。金利が高いということはリスクもそれなりに高く、債券の価格自体も上下動が激しいです。

組み入れ債権の信用格付けは2020年8月6日時点でBBが約56%、Bが約32%、CCCが約10%です。

コード名称投資対象通貨
HYGiシェアーズ iBoxx ハイイールド社債ETF高利回り債券米ドル建て


国債

国債でおすすめなのが米国債です。
理由は金利の高さ、安全性が他の国と比較しても優れているからです。

具体的な銘柄として下記を組み合わせることで、短期・中期・長期と期間を多様化することが出来ます。

コード名称投資対象通貨
TIPiシェアーズ 米国物価連動国債ETF期間の短い米国債米ドル建て
BNDバンガード・トータル債券市場ETF期間1~20年の米国債米ドル建て
TLTiシェアーズ 米国国債 20年超ETF期間20年以上の米国債米ドル建て


コモディティ

コモディティからは金・銀等の貴金属から農業商品、原油までさまざまあります。
高橋ダンさんがおすすめする長期ポートフォリオの中で2~4割と比較的大きな割合を占める資産です。

なぜここまで割合を高くしているかというと、これからドル安の世界になるとダンさんが踏んでいるからだと思います。


ゆうすけ

ドル安??それがコモディティの価格とどう関係するの?


ここに挙げた銘柄のように、ほとんどのコモディティはドル建てで取引されています。

商品そのものの価値はドルが上がっても下がっても変わりませんが、取引価格はドルが下がるとコモディティのドル建ての価格は上がります。これは為替と同じ考え方ですね。

ではなぜドル安になるかというと、2020年のコロナに足しする経済対策で、アメリカは大量のドルを供給しました。
他の各国も同じように紙幣を刷りましたが、アメリカの額はけた外れに多いです。
ドルが大量に市場に供給されると、相対的にドルの価値は下がる。つまりドル安方向に動くというわけです。

コード名称投資対象通貨
GLDSPDR ゴールド・シェア米ドル建て
IAUiシェアーズ ゴールド・トラスト米ドル建て
GDXヴァンエック・ベクトル・金鉱株ETF金鉱山米ドル建て
SLViシェアーズ・シルバー・トラスト米ドル建て
PPLTアバディーン・スタンダード・
フィジカル・プラチナ・シェアーズETF
プラチナ米ドル建て
PALLアバディーン・スタンダード現物パラジウム・シェアーズETFパラジウム米ドル建て
DBBインベスコ・DB・ベース・メタルズ・ファンドベースメタル米ドル建て
USOUSオイルファンド原油米ドル建て
UNGユナイテッドステイツ・ナチュラル・ガス・ファンド天然ガス米ドル建て
DBAインベスコ・DB・アグリカルチャー・ファンド農業商品米ドル建て


私が実践した投資内容とその成果

以上の内容を踏まえて実際に自分のポートフォリオを組んでみました。下の円グラフが私の資産配分になっています。

少しわかりづらいので、コンパクトにまとめたのがその下の図になります。
理想のポートフォリオと比較すると、現金の割合がかなり大きくコモディティが全然足りていません。
私は毎月積み立てで一定額を購入していっているので、今後はコモディティの購入比率を高めていこうと思っています。




まだまだ十分に分散できているとは言えませんが、分散効果について一つ実感したことがあるので記載します。

下のグラフは青色:S&P500と橙:TLT(米国の長期国債)です。
2020年10月の値をそれぞれ100%としたときの推移を比較したものになります。

これを見ると、2020年3月にコロナで株価が急落した場面ではTLTが上がって、逆にTLTが下落している11月はS&P500が上がっています。きちんと別々の動きをしてくれていることが分かりますね。

私はコロナ前から投資をしていますが、この分散効果のおかげでコロナでも全く株を売ることなく乗り切ることが出来ました。



まとめ:世界のお金持ちが実践するお金の増やし方

ここまでの内容をまとめます。

お金を増やすための投資基本ルール

・売買は少しずつ行う
・ポートフォリオを長期投資と短期投資で分ける
・長期で危機に強いポートフォリオを作る(株式・社債・国債・コモディティに分散する)

分散をすることでそれぞれが別の動きをしてくれます。



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