30代40代50代でセミリタイアするために必要な資金はいくら?

悩む人

今の仕事をやめてセミリタイアしたい。。

悩む人

セミリタイアっていくらあれば達成できるの?

今回はそんな疑問にお答えしていきます。

最近はFIREブームもあって、定年まで働かずにセミリタイアし自分の理想とする人生を歩みたいと考える人が増えています。
(FIREについてはこちらの記事をご覧ください。FIREとは何か? FIREを目指すメリットと具体的な実現方法を完全解説! – 社畜解放ライブラリー (share-note.com))

セミリタイアすると次のようなメリットがあります。

・自由な時間が増え、好きなときに趣味や旅行に出かけることができる
・我慢して嫌な仕事を続ける必要がなくなる
・家族と過ごす時間が増える

サラリーマンなら誰しも憧れますね。

そこで気になるのが、セミリタイアにはいくら必要なの?ということです。

今回は30代、40代、50代でセミリタイアしようと考えた場合、それぞれ資金がいくら必要なのかということをシミュレーションしてみました。


この記事を読んでわかること

・30代でセミリタイアするために必要な資金は1億1480万円

・40代でセミリタイアするために必要な資金は8310万円

・50代でセミリタイアするために必要な資金は5170万円

・副業と投資でセミリタイアを加速させることができる


セミリタイアとは

セミリタイアとは、充分な資産がありストレスを伴う仕事で給与をもらわなくても、好きなことをして暮らしていける状態を指します。

完全なリタイアは「仕事を全くせず貯金や不労所得だけで暮らしていける状態」を指しますが、セミリタイアは「ストレスを伴うハードな仕事からは引退するものの少額の生活費を稼ぐことは継続する」という違いがあります。


ゆうすけ

完全なリタイアは本当の理想だけど、ハードルが高そう。。


完全なリタイアは給与収入がないため、基本的に1億円以上の資金が必要となります。

例えば年間生活費が400万円の人が45歳で完全リタイアするには、定年までの20年×400万円=8000万円。
そこに老後の年金不足額=2000万円が加わり、最低でも1億円が必要です。

それに対しセミリタイアは生活費の一部は働いて稼ぐため、リタイア時に必要な資金は減らすことができます。

生活費の半分は働いて稼げば必要な資金は約半分になります。

完全リタイアが本当の理想ではありますが、現実的な選択肢としてはセミリタイアが有望です。


セミリタイアの必要資金を見積もるための基礎知識

セミリタイアに必要な資金は下記で算出することができます。

セミリタイアに必要な資金 =(年間生活費 - セミリタイア後の収入)× 定年までの年数
               + 2000万円 + 公的年金の不足額


セミリタイア後の生活費と収入を考えよう

セミリタイア後の生活費と収入は必要な資金を見積もるうえで最も大きな要素です。
式を見ても分かるとおり、年間生活費が安く、セミリタイア後の収入が高いほど必要な資金は少なくなります。

セミリタイアして地方などへの移住を選択肢に入れる場合、年間生活費を安く抑えることができます。
またセミリタイアに入る前から支出を見直し、節約を習慣づけることができればセミリタイア後の生活費が下がり、必要な資金も下げることができます。


厚生年金の支払いを辞めると受給できる公的年金額が減る

セミリタイアして厚生年金の支払いを辞めると当然受給できる公的年金額が少なくなります。

共働き夫婦が定年まで厚生年金を払った場合、貰える年金額は月31万円です。
これの約半分15.5万円が厚生年金とします。

仮に45歳で定年より20年早くセミリタイアすると、およそ月7.7万円が受給額として不足します。
年換算すると約92万円。老後25年生きるとすると2310万円です。


老後2000万円問題

老後2000万円問題とは金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」の報告書によって、「老後の30年間で約2,000万円が不足する」と発表された問題のことです。

セミリタイア時にはこの2000万円も貯めておく必要があります。
注意点はこの金額は持ち家がある場合を想定しているので、老後も賃貸の場合はさらに住居費が追加となります。


投資をすることで必要な資金は減らせる

もしあなたが投資をしていて、そこからの配当があればセミリタイア後の収入が増えるので結果的にセミリタイアに必要な資金を減らすことができます。

45歳でセミリタイアする場合、年間100万円の配当があれば100万円×20年 = 2000万円も必要な資金が減ります。
高配当投資に関しては下記記事が役に立ちます。

【書評・要約】「NISAで利回り5%を稼ぐ 高配当投資術」のまとめ。本の感想から実践まで/窪田真之 – 社畜解放ライブラリー (share-note.com)


30代40代50代でセミリタイアするために必要な資金

それでは30代40代50代でセミリタイアするための必要資金のシミュレーションをしていきます。
今回は代表として下記ケースでの試算をしていきます。
必要に応じて自分のケースに修正をしてみて下さい。

セミリタイアに必要な資金 =(年間生活費 - セミリタイア後の収入)× 定年までの年数
               + 2000万円 + 公的年金の不足額

前提条件
・共働き夫婦
・年間生活費400万円
・セミリタイア後は生活費の半分(200万円)は働いて稼ぐ
・持ち家あり
・セミリタイア後は厚生年金の支払いを辞める
・定年後は25年生きる
・30代=35歳、40代=45歳、50代=55歳として試算


30代セミリタイアの場合

35歳でセミリタイアする場合、定年までの年数は30年あります。

また、公的年金の不足額は厚生年金を満額支払った場合、受給できる厚生年金は月15.5万円です。
通常40年納めるところを10年(4分の1)しか納めていないので、受給額もほぼ4分の1になるとします。

すると厚生年金の不足額は15.5万円×4分の3=11.6万円です。
年換算で139.2万円、老後25年生きるとすると3480万円になります。


ゆうすけ

厚生年金の不足が重いですね。。


30代セミリタイアに必要な資金=(400万円-200万円)×30年+2000万円+3480万円
              =1億1480万円

やはり定年までの年数が長いのと、厚生年金の不足分がかなりの負担になってきます。

仮に投資の配当を年間100万円作れてセミリタイア後の収入が300万円になったとします。
すると必要な資金は8180万円となり少しは軽くなります。

とはいえ、やはり30代のセミリタイアはかなりの資金が必要ということです。


40代セミリタイアの場合

45歳でセミリタイアする場合、定年までの年数は20年あります。

また、公的年金の不足額は厚生年金を満額支払った場合、受給できる厚生年金は月15.5万円です。
通常40年納めるところを20年(4分の1)しか納めていないので、受給額もほぼ2分の1になるとします。

すると厚生年金の不足額は15.5万円×2分の1=7.7万円です。
年換算で92万円、老後25年生きるとすると2310万円になります。

40代セミリタイアに必要な資金=(400万円-200万円)×20年+2000万円+2310万円
              =8310万円


ゆうすけ

金額は減ったけど、それでもキツイな。。


ここで同様に配当で年間100万円があったとすると、必要資金は6310万円となってきます。
このあたりになると現実的な数字になってくるのではないでしょうか。


50代セミリタイアの場合

55歳でセミリタイアする場合、定年までの年数は10年あります。

公的年金の不足額は通常40年のところを30年(4分の3)は納めているので、受給額は4分の3貰えるとします。

すると厚生年金の不足額は15.5万円×4分の1=3.9万円です。
年換算で46.8万円、老後25年生きるとすると1170万円になります。

50代セミリタイアに必要な資金=(400万円-200万円)×10年+2000万円+1170万円
              =5170万円

ここで同様に配当で年間100万円があったとすると、必要資金は4170万円となってきます。


ゆうすけ

50代であれば現実的な数字になってきました。


いかがだったでしょうか。
「現実は厳しいな」と思う反面、どうにか達成できないかなという思いをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

以下ではセミリタイアに必要な資金を作り出す方法について記載していきます。


セミリタイアに必要な資金を貯める方法

セミリタイアにはかなりの金額を用意する必要があることはお分かりいただけたと思います。
恐らく本業の稼ぎだけでは達成することが難しい金額だったのではないでしょうか。

そこで私がおすすめするのが、「副業」と「投資」に挑戦することです。

なぜおすすめかというと、副業と投資は資金の増加が加速することに加えて、セミリタイア後の収入を増やすことにもつながり、ダブルで効果があるからです。


ゆうすけ

具体的にどういうこと?


仮に副業と投資の配当で年間収入(セミリタイア後の収入)が100万円ずつ作れたとします。
40代のセミリタイアに必要な資金は8310万円でしたが、副業&投資を加えると4310万円となります。

もしあなたが年間200万円ほど貯金できていて、そこに副業と投資を加えたら10年で必要資金が達成できてしまうのです。

10年後にセミリタイアできるとなればワクワクしてきませんか?


セミリタイアは副業で加速する

では副業で稼ぐには何から始めたらよいかという点を解説します。


ゆうすけ

副業なんてこれまでやったことがないし、
自分には本業以外でお金を稼ぐスキルなんてない。。


そんな方はまず自分の強みを見つけることから始めてみましょう!

なぜ副業に「強み」が必要なのか?

それはあなたに「説得力」が宿るからです。

副業でお金を稼ぐということは、当たり前ですが商品・サービスを誰かに購入してもらうということです。
つまり人に「行動」してもらう必要があります。

では、人が行動するときってどんなときでしょうか?


ゆうすけ

うーーん。改めて考えると分からないなあ。


例えば、あなたがあこがれている人や、好きな芸能人がおすすめしていた店につい立ち寄ってしまったり、話していた商品をつい買ってしまったことはないでしょうか?

きっとそのときって、店や商品そのものではなく、あなたが気になる人がおすすめしていたから行動したのではないでしょうか?

そう、何を言うかよりも「誰が」言うかが重要なのです。
この「誰が」の部分を形作るのが「強み」と言えます。

下記の記事に「強みの見つけ方と活かし方」をかなり詳しく書いているので参考にしてみて下さい。

あなたの本当の強みの見つけ方とそれを活かす方法。副業でのお金の稼ぎ方まで解説! – 社畜解放ライブラリー (share-note.com)


セミリタイアは投資でも加速する

セミリタイアは投資でも加速します。

投資はうまくいけばあなたが働かなくてもお金を増やしてくれる不労所得になりますから、ぜひ取り組みたい内容です。

セミリタイア後に収入が減ることを考えると、やはり高配当株投資が一番のおすすめになります。
再度リンクを貼っておきますので、参考にしてみてください。

【書評・要約】「NISAで利回り5%を稼ぐ 高配当投資術」のまとめ。本の感想から実践まで/窪田真之 – 社畜解放ライブラリー (share-note.com)


まとめ:30代40代50代でセミリタイアするために必要な資金はいくら?

最後にここまでの内容をまとめておきます。

この記事を読んでわかること

・30代でセミリタイアするために必要な資金は1億1480万円

・40代でセミリタイアするために必要な資金は8310万円

・50代でセミリタイアするために必要な資金は5170万円

・副業と投資でセミリタイアを加速させることができる

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